12星座と二十四節気

天秤座15度。自分軸と他者との調和│二十四節気「寒露」

mugimaru

二十四節気の「寒露(かんろ)」は秋分の次に訪れます。2025年は10月8日からの15日間にあたります。

朝晩の冷え込みの深まりによって「露が寒さで凍りそうになる」という意味の節季です。

「秋の日は釣瓶落とし」という季節の言葉があり、これは井戸の釣瓶がまっすぐ下に落ちる様子に例えて、太陽があっという間に沈んでしまう日照時間の短さを物語っています。

このころには渡り鳥の雁が南から飛来し、菊が咲き始め、金木犀の甘い香りが漂ったり、秋らしい景色が見られます。

では、二十四節気「寒露」の今、天秤座について考察してみましょう。

「寒露」西洋占星術「天秤座」

二十四節気「寒露」はトロピカル方式で黄道195度に太陽が達した瞬間からの15日間です。

195度は西洋占星術の数え度数では16度に相当するので、天秤座16~30度までが「寒露」に相当する期間です。

天秤座は黄道12星座の7番目、つまり後半サイクルの1番目にあたります。後半スタート地点の秋分は天秤座0度です。

天秤座は正義の女神アストライアの天秤で「均衡・調和・平等・正義」を象徴します。裁判所のシンボルはこれに由来しています。

西洋占星術では風の活動宮として、調和を外に広げていく質を持ち、それは対人関係や、他者との公平なやりとりに重きが置かれます。

支配星金星の惑星記号(♀)は、○と+がくっついた形ですが、

  • ○…魂
  • +…物質
  • ♀…物質より魂が上にある
      魂が物質を支配している

という意味を含んでいます。

天秤座の陽の金星は風エレメントであり、風は自由に広がり空高く吹き上がれます。風は知性でありコミュニケーションや流通です。

  • 風…知性・交流・広がる
  • 天秤金星…調和・美

ですので天秤座では”風が調和して広がっていく”すなわち、

知的な交流が始まり、それが加速していく段階なのです。

天秤座考察①はこちら↓↓↓

天秤座15度・数秘「6」金星

各サインの15度はその星座の性質が最も強まるという考え方が、昔のアラビアの占星術にはあったそうです。

つまり天秤座の真ん中「寒露」は天秤座の質が最も極まる、折り返し地点とも言えます。

すなわち、この時点では天秤座のバランス感覚や公平性が最も強調されることになります。

天秤座支配星は金星ですが、天秤15度(黄経195度)は数秘術で「6」となり、これも金星のエネルギーに対応する数字です。

天秤座の支配星としての金星は愛・美しさ・調和のエネルギーを司るため、「6」が金星を象徴することに一致しています。

つまり金星の支配する天秤座で、もっとも金星のエネルギーが強まる場所が中間点の15度なのです。

ネイタル金星をこの場所に持っている人がいたら、バランスのとれた美的感覚と華やかな存在感を放ち、社交的な愛を持つかたなのではないかと、推察してしまいますね^^

デトリメントの火星と数秘「6」

先に述べた通り、天秤座15度は数秘術的には「6」に対応していて「6」は金星のエネルギーを象徴する数字です。

金星は占星術の熱冷乾湿でコールド&モイスト、冷たく湿った質をあわらすのに対して、

天秤座でデトリメントする火星は、能動的でエネルギッシュで時に激しく攻撃的なエネルギーを持つ、ホット&ドライな質の惑星です。

金星が支配する天秤座の中で、もっとも金星のエネルギーが強まる天秤座の中盤、火が水によって消されてしまうが如く、うまく火星を活かすことが難しいのです。

天秤座シーズン全体に言えることですが、火星のエネルギーは金星によって葛藤を生じます。

寒露(天秤座15度)周辺のサビアンシンボル

天秤座の真ん中15度で天秤座の性質が極まったのち、16~20度はオポジション側の牡羊座の影響が流れ込んでくるという考え方があります。

上に述べた通り、金星と火星は真逆な質で調和しないのですが、どうにか折り合いをつけるべく葛藤し、さらなる調和へと向かっていこうとするのが16~20度の度数域となります。

天秤座15度:環状の道(寒露)

受け継がれ続いてきた循環や周期性。似たようなパターンを繰り返すサイクルの中で、少しずづ調整し調和のちからを高めゴールを目指していく。例えば、山道の似たようなカーブを繰り返し登っていくうちに、頂上に着く。車なら安全に運転するバランス感覚は必須。

天秤座16度:流されてしまった船付き場

ここから火星のエネルギーが流れ込んできます。船着き場が流されてしまったのは対策する間がない急展開だということ。15度ではゴールの山頂に着けましたが16度ではもう頂上には後戻りできない変化を表し、巻き込まれ、対人関係のバランスを見失います。

天秤座17度:引退した船長

16度の船着き場が流されてしまった事故を機に船長は船から降ります。問題から離れることで冷静になれ、今までの経験と静かな洞察力で過去の失敗について深く考えます。壊れてしまったバランスを取り戻そうと、静かに冷静に分析します。

天秤座18度:逮捕された2人の男

17度で深く深く考えた結果、斬新なアイデアを思いつきましたが。周りからは認められないない手段であったためそれを提案した自身の立場が危うくなります。自分の意見がどの程度まで許されるのかを見直す。意見の調和を模索。

天秤座19度:隠れている泥棒集団

隠れている泥棒は、権力に屈さずプライドを失わないアウトローな様子。17度で発見したマニアックな何かを、周りに認められるまで育てようとします。マイナーな地下アイドルを地上に出るまで陰で支えたい、そんなイメージもある。

天秤座20度:ユダヤ人のラビ

17度で見つけた何かが周囲から認められなくても続けられるのは、強い信念があるからです。毎日同じことを行う習慣化が信念と心を強くします。他の宗教から認められなくてもラビたちは毎日お祈りをします。周りに振り回されない自己の確立。

この天秤座16度~20度では、天秤座と火星の質を調和させていき、落としどころを見つけると共に、

  • 周囲と衝突しない調和力
  • 周りに振り回されない自分軸

この両輪のバランスを取れるよう意識していくフェーズです。

過ごしかたと開運行動

秋分から12星座の後半がスタートし、少し落ち着いてきたタイミングです。

人間関係で問題が起きそうなときは、過度に相手の要望に合わせ過ぎるのではなく、自分と相手の希望が釣り合うバランスを、見つけていけると良いですね。

以下の開運行動が考えられます。

  • 旬の食を楽しむ食欲の秋
  • 文化や芸術に触れる芸術の秋
  • 美しい場所や空間に出かける
  • ひとりではなく誰かと楽しむ
  • より良いパートナー関係への見直し
  • 強引さは抑え、でも相手に合わせすぎない
  • お墓参りや先祖供養
  • 冬に向けての準備

火星がデトリメント(障害)となるため、強引さや強すぎる闘争心とは適度に距離を置く姿勢が吉と言えるでしょう。

秋分=太陽が沈む場所?│こよみほし

まとめ

太陽が天秤座15度に達する二十四節気の「寒露」は朝晩の気温が下がり、草木に落ちる露まで寒く感じられる時期を表しています。

天秤座の対人関係の調和てき始まりのちからがピークに達しますが、デトリメントの火星の影響もあり、慣れたところでの突発的な衝突やトラブルには注意したいところです。

他者との協調と自分軸のバランスを見直しつつ、過ごしやすい時期ですので、芸術やスポーツ食欲の秋など、活動的に楽しんでほしいですね。

朝晩は冷え込んでくるので寝具選びや服装に気を配り、清々しい秋空のように心身ともに晴れやかな日々を過ごせしていきたいです。

楽しい秋をお過ごしくださいね^^

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