蠍座キーワード「死」の理由を月のフォールで考えると
蠍座のキーワードに含まれる「死」
この物騒で忌み嫌われるワードについて、惑星の品位から考察です。
何が正解か不正解か____
いにしえの占星術から心理占星術スピリチュアルな占星術まで分化し、真実は人の数だけ存在するというのが、今の時代の正解なのでしょうね。
西洋占星術を自分なりに腑に落とすため思考をこねくり回してきたこと、今日も書いていくよっ☆←誰w
蠍座キーワード「死」アスペクト考察編↓
蠍座は月がフォール(減衰)
蠍座の支配星は冥王星と火星です。
- 主支配星 冥王星
- 副支配星 火星
ここでは古典占星術での支配星、火星を軸に考えてみます。
火星は牡羊座と蠍座を支配し、何がしかへエネルギーを向けていく挑戦的でエネルギッシュな戦いの星です。
陰の火星である蠍座では、火星のエネルギーは対象の内側へと矛先が向かうんですね。
惑星の品質的状態を表すものに、ディグイニティとディビリティという基準があります。
ディグイニティ(ドミサイル・イグザルテーション)にある惑星は、関係する惑星に良い影響をもたらすとされ、
ディビリティ(デトリメント・フォール)にある惑星は、その星本来の能力を発揮しにくいとされます。
蠍座エリアに月が入っていると、その月の状態はフォールでディビリティです。
蠍座で月がフォール(減衰)に定められていることが、蠍座キーワドの「死」にも繋がっている理由のひとつかもしれないと、わたしは考えています。
火星が月を攻撃する
月は牡牛座でイグザルテーション(高揚)し、月の持つ能力のうち良い影響を関係する惑星にもたらします。
牡牛座の季節は地上が緑に覆われ豊かさが広がり、生命がすくすくと成長しだすタイミングでした。
月のキーワードには、
- 感情やココロ
- 養い育てる
- 無意識の癖や習慣
- 変化
- 肉体
などがありますね。
牡牛座シーズンは地上に豊かさが育ち始めるときですが、その180度反対側、オポジションの蠍座ではどうでしょうか。
蠍座シーズンでは作物の収穫は既に終わっていて、春夏に青々としていた木々の葉は紅く染まり、やがて枯れて地に落ち土に還ります。
火星は、エネルギーであると同時に刃物であり、切り落としていくことを厭わない戦いの星です。
蠍座は水サインなので同じ水サインである蟹座支配星の月とは、調和しそうに思いえてしまいそおうですが、熱冷乾湿で考えてみても、
- 火星(ホット&ドライ)
- 月(コールド&モイスト)
まったくの正反対で不調和です。
月の持つ育成する力が、火星によって内側から切り削がれていく。
月の持つウェットな瑞々しさが、内側から焼かれ乾燥していく。
月は変化も表すので状況をキープすることはできませんから、成長するちからが傷つけられれば、あとは欠けていくだけです。
育むちから削がれてしまうこと。
それが蠍座で月がフォールの理由であり「死」というキーワードにも繋がった____
そんな理由もあるかもしれません。
とりあえず、まとめ
ディープで重めな雰囲気のキーワードが連なる、蠍座ですが。
蠍座エリアに惑星があると短命だとか、重苦しい運命になるとか、子育て向いてないとか、ではなくて。
「蠍座シーズンは自然界の育むちからが弱まる時期」
天体観測が暦であり農耕に直結していた昔では、きっと、ただ単にそういう指標だったのではないかと、勝手に考えています。
自然の豊かさが枯れ落ち、死んだようになり、朽ちた葉や枝は土を豊かにし、厳しい冬を超え新たな豊かさへと変容してく____
自然のサイクルは、まるで蠍の不死鳥のよう。
了。
